大和グラビヤ インタビュー5:技術の空洞化への危機感…、次代のものづくりを担う中核人材にオススメするその理由とは?
大和グラビヤ株式会社 南アルプス工場 工場長 小島 貴樹 様に、
「生産革新プロフェッショナルコース」受講の背景やご活用についてお伺いしました。
(※以降敬称略、所属・役職は2023年1月17日時点)
技術の空洞化への危機感…、次代のものづくりを担う中核人材にオススメするその理由とは?
吉田:
小島さんの今後の夢、ビジョンを教えてください。
小島:
製造現場の改善は今後も常に継続していきたいと思っています。そのためにも基礎を学ぶ重要性は強く感じています。
吉田:
何か具体的な出来事があったのですか?
小島:
今回、特典講座として事前にタイムスタディや連合作業分析などの技法を学ぶ機会がありました。しかしながら、今の若手メンバーこのような改善技法をあまり学んでおらず、次世代への改善技術の伝承に空洞化があると強く感じています。生産や購買など分野を問わず、若手メンバーにもIE、ものづくりの基礎を学んでもらう必要性を痛感しています。
吉田:
デジタルの導入が進む今だからこそ、基礎的なものづくりの技術伝承に責務を感じているのですね。
小島:
ひとつの現場の改善にとどまることなく、原材料・製品のインプットからお客様に届くまでのアウトプットまでの全体像を全員が考え、行動できる生産部隊を作りたいと思っています。
吉田:
御社のさらなる進化に期待が高まりますね。
小島:
今回学んだ「点と点ではなく面の改善」を目指し、全体を見据えた上で最適な生産システムにまで落とし込める人材を育成したいと思います。
そして、製造部門の改善を担う中核人材を志すメンバーには、自ら課題を見つけ出し失敗をしつつも実験と学習を繰り返すことができる人物を目指すべく、研鑽を積んでほしいですね。
吉田:
お客様に喜ばれる価値の提供を指針とする御社の姿勢を強く感じます。
この研修は、どのような課題感や悩みをお持ちの方に役立つと思いますか?
小島:
ひとつの現場の工程改善にとどまらず、モノの流れ全体を見据えた最適な生産システムの構築を目指す方、幅広い視野で考えられる方が当コースを受けるにふさわしいと思います。製造現場を改善する中核人材を志す方に是非お勧めしたいですね。
吉田:
小島さんのビジョンとも重なります。
小島:
弊社においてもサプライチェーン・マネジメント全体を見渡す部署、見渡せる人材をつくりたいと考えています。広い視点を学び、顧客やサプライヤーへの先回り営業や発注ができる人材の育成に本講座は最適です。
吉田:
当コースでは全体を俯瞰する視点を得られると感じていただけたのですね。
小島:
製品の原材料・部品の調達から配送に至るまでの一連の流れを知る意味でも、物流業に従事する方の受講も興味深いのではないでしょうか。また、改めて製造現場全体を見る観点から、購買部門の方にも非常にお勧めだと思います。
吉田:
ありがとうございます。
小島:
講習がこれで終わりかと思うと一抹の寂しさも感じるほど充実した期間でした。私自身もさらに視座を高められるよう、これからも学び続けていきたいと思います。
吉田:
小島さんの高い向上心がこれからも御社を牽引されることと存じます。
国部・吉田:
貴重なお話を大変ありがとうございました。
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