日立建機 インタビュー1:改善活動を牽引・指導できる人材を育てたい!

日立建機株式会社 生産・調達本部 生産技術統括部 組立・塗装技術部 組立グループ 主任
澤田 享兵 様に、「生産革新プロフェッショナルコース」受講の背景やご活用についてお伺いしました。

(※以降敬称略、所属・役職は2024年1月23日時点)

改善活動を牽引・指導できる人材を育てたい!

国部:
まずは、御社の事業内容について教えてください。

澤田:
弊社は建設機械の製造・販売・レンタル・サービス事業を展開しています。国内の生産工場は6カ所、それ以外にグループ企業を併せると全国に14カ所の工場があります。また、生産量・台数の差はありますが世界12拠点の工場で生産・供給活動を行っています。

国部:
御社の強みはどこにあるとお考えですか?

澤田:
お客様からは「非常に操作性が良い」「動作が滑らか」とのお声を頂戴しており、この点を評価いただいていると思います。

国部:
生産量は国内・海外どちらが多いのですか?

澤田:
生産数は日本国内が最も多いのですが、仕向け地(実際に使用される地域)の半分以上は海外です。
一部、中国のように同国内で生産・販売されるケースや、海外拠点で生産した製品が近隣諸国で販売されるケースもあります。しかしメイドインジャパンが良いとのお声も多く、基本的には日本で生産した製品が北米・欧州をはじめ世界中に届けられています。

国部:
市場環境にも国内外で差がありますか?

澤田:
日本の需要数はそれほど大きくはないですが比較的安定しており、海外はかなり浮き沈みがあるものの需要は少し高い状況にあると思います。

国部:
澤田さんの現在の業務内容を教えてください。

澤田:
世界最大の生産台数を誇る土浦工場において、製品本体に係る部品不良や各種生産阻害要因など、日々起こり得るトラブルを防ぐべく対策の立案・実行を主導しています。

国部:
何名ほどのメンバーでその役割を担っているのですか?組織の全体感と併せてご教示ください。

澤田:
弊社の生産技術部門には400名強が在籍しています。私が所属している土浦工場の組立と塗装工程では28名のメンバーで日々業務にあたっています。

国部:
海外を含めた各工場に澤田さんと同じような立場の方がいらっしゃるという認識で合っていますか?

澤田:
そのとおりです。

国部:
土浦工場から組織横断的に改善活動を支援することもあるのですか?

澤田:
私の現在の業務対象は土浦工場を中心としたものになっています。
ただ以前(2013年~2021年3月まで)は主に国内全工場の横断的な生産性の向上や不具合解消に供する業務に従事していました。6工場を回り改善指導を行ったり、TPS(Toyota Production System)勉強会の講師も務めていました。

国部:
各工場に横串を通した改善活動にも尽力されていたのですね。

澤田:
当時から、IEやTPSといった改善手法を理解したうえで現場の改善を牽引し指導できる人材の少なさを痛感していました。社内教育も行っていますが、改善をけん引する人材がなかなか増えない点に課題を感じています。

国部:
工場によっても人材の偏りがあると感じますか?

澤田:
そうですね、工場によって生産している製品なども違いますので改善内容に特色が表れている印象があります。それぞれの工場で折角良い活動が行われているのに、なかなか共有されず全体の改善力の向上に活かされていない点に課題を感じます。

国部:
その課題感が受講の背景にあったのですね。

〜 1/4 page 〜

ページトップへ戻る