伊庭講師インタビューその1|生産革新コースの2つの特徴とは?
生産革新プロフェッショナルコース講師の伊庭栄さん(日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタント)にお話を伺いました。日本能率協会の勝田健太郎がインタビューします。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
生産革新コースの2つの特徴とは?
勝田
それでは生産革新プロフェッショナルコースの伊庭講師にインタビューをいたします。
どうぞよろしくお願いします。
まず、現在のお立場や役割について教えてください。
伊庭
日本能率協会コンサルティングで主に生産関係のコンサルタントをしています。
役割はシニアコンサルタントです。
ちょうど30年、コンサルタントをしておりまして、広い意味での生産性向上を支援しています。少し前までは若い人を鍛えるような仕事も、いろいろとさせていただきました。
勝田
どのような業界で教えていますか。
伊庭
どこかの業界に限らず、幅広くやらせていただいています。
自動車、電機、食品、薬品、あと鉄鋼関係です。
直近は鉄の加工業界と関わっています。
勝田
生産革新プロフェッショナルコースの講師を長年、引き受けていただいています。
このコースの特徴を教えてください。
伊庭
大きくいうと2つありますね。
内容の部分と進め方です。
内容の方からいうと、生産性向上や工場改善の管理技術などの基本を再認識して進めています。
もとになるのはIE(インダストリアル・エンジニアリング)なのですが、狭い意味でのIEではなく、広い意味でのIEです。
ですから、サプライチェーンをはじめ、物の買い方、新製品の立ち上げに関わる生産技術なども含んでいます。
こういう部分を再認識し、頭を整理してもらおうというところですね。
進め方のところでは、一方的な座学ではなく、みなさんにきちっと考えてもらい、今までの経験を生かして、いろんな業界の人で議論してもらおうとしています。
こちらから意図して議論せざるを得ない状況に持っていっているというのが正確でしょうか。
内容の部分と進め方の双方にこういう特徴があるわけです。
勝田
2015年度の受講者は最初の第1単位、第2単位のときは、初対面ということもあり、緊張していました。
その後はだんだんと打ち解けてきた雰囲気が出てきましたね。
伊庭
自分の役割の中での悩みなどを他の業界の人と意見交換をするうちに、自分の頭が整理されていく場面が見られました。
それが1番良いところかもしれません。
1つの会社に入ってしまうと、それが大きな会社であろうと小さな会社であっても、他の会社、工場、職場で何をやっているのかが、分かっているようでなかなか分からないものです。
それが同じ題材を議論していくうちに、いろんなやり取りから自分の頭が整理され、今後どうやっていくかを広い範囲で考えられるようになります。
それも特徴といえば特徴だと考えています。
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