日清紡ブレーキインタビューその3|IEと親和性の少ない部署とは?
2018年度生産革新プロフェッショナルコース受講者 日清紡ブレーキ 河邉様に日本能率協会 松澤がインタビューしました。
IEと親和性の少ない部署とは?
松澤
この研修では講義と並行してグループ演習にも取り組んでいただきます。
河邊
私達のグループはIEと親和性の高い工程を現場に持つ会社から来られた方が多かったので、割とスムーズに取り組むことができました。
私の感覚としては、IEは自動車に代表されるような組立系の工場、あるいはものづくりをターゲットにしている印象を受けます。総合事例演習で視聴したビデオも組立ラインでした。
弊社でも組立系の製造ラインはありますが、事業部によっては化学プラントが主流となる工場もあります。そのような現場では、IEとの親和性が少ないかもしれません。
松澤
つくるものがあまりにも違いすぎてしまうと、用いる言葉の意味のすり合わせから、議論に入らないといけません。
河邊
今回の研修では、ある受講者の方から「“段替え”とはどういう意味か?」という質問が講義の中で出たことがありました。そのような言葉一つとっても、業界や工程特性が異なると通じ合うのに苦労することも多いでしょう。
私は以前、化学プラントを現場に持つ事業部に所属していました。化学プラントの場合、一度プラントの運転が始まったら停止するのはお盆や正月の連休や特別なメンテナンスの時のみで、基本的に連続運転になります。
プラントを止める場合も3日ほど必要で、再開にもまた3日必要になる感じです。
松澤
時間の感覚が全然違いますね。
河邊
そのような時間の感覚だと、IEで取り扱うような組立作業で何秒削減したとかいうレベルの話ではありません。
在庫に対する考え方も、連続して終夜運転するような化学プラントと組立系の現場では考え方が違うはずです。
松澤
研修の中で最も印象に残った点はどこでしょうか。
河邊
難しいですね。
今回の研修に限らず、過去に社外の研修に参加した人から良く聞くのは社外のネットワーク、格好つけた言い方をすれば人脈というか、会社外の人と知り合いになれることを挙げる声をよく聞きます。
あえて言うなら、そこなのかなと思います。
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