日清紡ブレーキインタビューその2|研修内容ですごく印象に残った点とは?
2018年度生産革新プロフェッショナルコース受講者 日清紡ブレーキ 河邉様に日本能率協会 松澤がインタビューしました。
研修内容ですごく印象に残った点とは?
松澤
夏ごろに受講を決めていただき、10月から実際に研修がスタートしました。
研修が始まってみていかがでしたか。
河邊
内容としては期待していた通りでした。
松澤
今日はテキストをすべて持ってきていただいたのですね、ありがとうございます。
河邊
第一単位の講義から印象に残っていることを取り上げていくと、「経営課題とものづくり改革」の点が印象に残っています。
会社にはそれぞれの経営戦略があり、それを分解して部や課のレベルまでおろしていくと、最終的に個人の課題になっていきます。第一単位で学んだ考え方の根本です。
会社の組織が大きくなってくると、個人の課題と経営戦略の関連性がどうしても見えにくくなります。
また、当社に限らず「改善活動」と称した取り組みをされている会社さんは多いと思います。活動の成果は、歩留まりが何パーセント上がったとか、〇〇円のコストダウンが実現した、などの数値、つまり「刈り取り額」で評価することが一般的だと思います。
弊社でもそのような活動は行われていて、定期的に全社が集まって成果報告会も開かれています。
報告会では経営トップの方々からコメントをいただきますが、その際によく出るのがこの「刈り取り額」が収益にどれだけ貢献するか、ということです。
例えば、ある活動で100万円の刈り取り額があったとします。
しかし、刈り取り額がそのまま会社の収益として100万円の増収になるかというと、実際はそう単純ではないと思います。
だから、末端の活動と会社の経営戦略を結び付け、全体のマスタープランを作ることの重要性が第一単位のテキストで提唱されていたことですよね。
担当者レベルの改善活動と経営戦略との関連性を考えるのは非常に重要です。
第一単位ではそこが強く印象に残りました。
松澤
すごくたくさんのメモが書き込まれています。しっかり聞いてくださっていたことがよく分かります。
河邊
せっかく頂いた勉強の機会ですので、なんとか元を取りたいという気持ちが表れたのかもしれません。
でも、面白かったです。
松澤
テーマは経営戦略から調達、構内物流と幅広かったですが、消化不良等はなかったでしょうか。
河邊
それはないですね。
全部がつながっていることですから。
ただ、3か月間の研修期間中に膨大な量の情報をインプットしました。
それを噛み砕いて自分のものにし、実践していくには、かなりの時間が必要と考えています。
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