セレスティカ・ジャパン5:もう一段上の視点で全体最適を目指せ!当コースに込められた本当のメッセージ
セレスティカ・ジャパン Asia CI Center Advisor, Continuous Improvement 楠 憲 様に、
「生産革新プロフェッショナルコース」受講の背景やご活用についてお伺いしました。
(※以降敬称略、所属・役職は2023年1月11日時点)
もう一段上の視点で全体最適を目指せ!当コースに込められた本当のメッセージ
吉田:
今後の夢、ビジョンはどのように描いていますか?
楠:
改善の橋渡し役になっていきたいという思いがあります。
IE士の他にも、クオリティについてきちんと語れるシックスシグマの資格取得や、将来的にはMBAの再修習も考えています。
吉田:
さらなる自己向上を目指しているのですね。
楠:
生産現場、データサイエンス領域、経営層、三者相互の考え方には乖離があるように思います。
同じベクトルになり得るとは考えていますが、当事者に任せたままでは難しい局面もあるでしょう。
三者の間に立ってベクトル合わせのできる人物になりたいと思っています。
吉田:
是非詳しくお聞かせください。
楠:
例えば、エグゼクティブが示す経営的な指標を翻訳し、生産性に置きかえて現場に伝える必要があります。
生産性向上のためにAIを導入する際には、AIエンジニアに現場の要望を伝える必要があります。
今から私が各分野のスペシャリストになるのは難しいでしょう。
しかし、各分野を少しわかっている人、少しできる人になることによって、橋渡しや翻訳ができるのではと考えています。
吉田:
この研修はどのような方が受講するとよいと思いますか?
楠:
この研修には、生産性に特化した内容を期待して来られる方も多いと思います。
しかしこのコースは、改善活動を継続的、全社的な動きにしていくためには何を考えるべきか、もうひとつ視点を上げる時に必要な講義だと思います。
吉田:
個別の改善からもう一段上のレイヤーですね。
楠:
私は、別業界からものづくりに携わる会社に入り、幸いにも全体を俯瞰する今のポジションに就きました。
改善活動のワークショップやプロジェクトを進める中で、必ず皆さんが壁に当たるのが全体最適の段階です。
研修参加のきっかけは現場の生産性改善でもよいと思います。
しかし最終的には、全体最適とは何か、文化的な改善活動にするためにはどうすべきかまで考えが行きつくと思います。
研修ではそうした観点から学んでほしいですし、受講後でも構わないので、大きな視点での気づきを得ていただきたいですね。
吉田:
「経営に貢献するものづくりの実現を目指す方」へのエールをいただきました。
楠:
改善を企業戦略的なフェイズや企業文化にまで発展させていこうと考えた際に、全体像が見渡せる良いきっかけを与えてくれるプログラムになっていると思います。
国部:
最後に単刀直入にお尋ねします。
当コースの内容は、海外の拠点に赴任する方が現地の社員を指導する際にも通用しますか?
楠:
はい。内容自体は普遍的で通用すると思います。
講義でも、日本人と海外の方の視点・価値観の違いを聞けて、非常に良かったと感じています。
日本人が求めるレベルは少し高く、そのままのやり方では海外の人はついてこないという場面を多く目の当たりにしてきました。
国部:
グローバルの対応は別の視点からのアプローチも必要なのですね。
楠:
当然、その国の文化や考え方も尊重しなければなりません。
日本人が日本人に求めるレベルと、海外で実現可能なレベルは異なります。
今回のプログラムには、こうした視点に立った話が織り込まれていたため非常に有益でした。
吉田・国部:
本日は貴重なお話をありがとうございました。
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