大成建設 インタビュー4:最初は不安だったオンラインでの研修…、先入観が180度変わった講義の進め方とは?

大成建設株式会社 エンジニアリング本部 エンジニアリングソリューション室 奥薗 港人 様に、
「生産革新プロフェッショナルコース」受講の背景やご活用についてお伺いしました。

※2021年12月開講受講、IE士
※所属・役職は2022年6月10日当時のもの、以下敬称略

最初は不安だったオンラインでの研修…、先入観が180度変わった講義の進め方とは?

山本
研修中は、お仕事との調整が必要だったかと思いますが、いかがですか?

奥薗
今回はオンライン、オンデマンドの受講でしたので、比較的両立はしやすかったという印象です。

吉田
受講前のヒアリングでは志も高く、ある程度のイメージはされていたのかなという印象でしたが、受講前の期待と実際に受講したときのギャップや違和感などありましたら教えてください。

奥薗
コロナ禍という特殊な環境下で、一般的なセミナーのような全部対面ではなく、リアルタイムのオンライン講義、オンデマンド講義という形式もあり、私だけでなく他の受講生も「大丈夫かな…」と思われていたかと思います。研修の質と言いますか、自身が深く学べるのか、と悩んでいたのではないかと最初は思っていました。
しかし初日の導入の部分で、丁寧にご説明いただいたことで、その不安は解消され、その後はオンライン上でも意見交換が活発に行われていましたし、とても意義のある講習だったと思っています。慣れないオンライン講義へ受講前に抱いていた不安は、初日の講義を終える頃には払拭されていましたね。

吉田
コロナ禍初期のオンラインに対する先入観は、この2年程で用途に応じた考え方や捉え方が大分整理されてきたのかなという印象です。あとは、オンラインという形式にも皆さんが慣れてきたことも影響していると思います。
私も企画をする中で、頭の中で色々シミュレーションしましたが、実際にストーリーと流れを作るのは苦労しました(笑)。正直、絶対大丈夫という胸を張って言える自信があったかというと、そうではなかったのですが、講師と作りこんで、都度修正して、結果的に95%の満足度を見たときは本当に安心しました(笑)。
実際に、想像以上にオンラインでの意見を交わしていて、全員がフレンドリーになりましたが、どうしてそのような雰囲気ができたと思いますか?

奥薗
「集まったメンバー、一人一人の質が凄く高い」という点が挙げられると思います。
会社から派遣された方もいるかと思いますし、自ら手を挙げた方もいらっしゃると思いますが、いずれにしても「やらなきゃいけない」という、ポジティブな強制力が働いていました。
こうしたメンバーと環境で、毎回受講するので、個々も「準備をした上で臨まなくては」という気持ちが自然にうまれて、しっかり準備した上で講義を迎えていたのかなと感じます。

吉田
普遍的な内容はいつでも見られるオンデマンドにして、それを受講した上で課題を提出し、リアルタイムのオンライン講習に参加するという流れでしたが、どのような印象を持ちましたか?

奥薗
私はとてもやりやすかったです。
オンデマンドの動画講義は場所を選ばず、いつでも見られるので、スケジュールを設計しやすかったですね。
リアルタイムの研修は、事前課題を準備した上での講義なので、受講生の中で共通する悩みや異なる意見を共有し合い、切磋琢磨できました。また、講師がただ一方通行で行う講義ではなく、意見をキャッチボールする中で実際の他社事例なども教えていただき、非常にイメージしやすく、理解しやすかったです。

吉田
リアルタイムの研修の方で、印象に残っているエピソードはありますか?

奥薗
特に物流系企業の参加者のお話は、別業種かつ別部門の業務内容ということで、私だけでなく皆さんにとって新鮮だったと思います。複合機系のメーカーさんのお話も、弊社と共通する部分もあり、印象に残っています。

吉田
恐らく、資材を運ぶという点で物流という観点と、小集団で独立採算制度をとっているという話は、御社に共通するところがありますね。

奥薗
まさに日本を代表する自動車会社系列の企業であり、サプライチェーンの工夫などは弊社でも取り入れていきたいと思いました。
また、空調機メーカーさんや別な複合機メーカーさんもTPSの考え方を活かされているとのことでしたので、弊社でも取り入れていきたいと非常に刺激をもらいました。

吉田
受講生の中で印象に残っている方はいらっしゃいますか?

奥薗
こちらも日本を代表する駆動機器メーカーの参加者の話ですが、海外工場でのエピソードは非常に印象的で、海外のローカル人材をマネジメントしていく難しさを実際のエピソードから聞くことができました。
日本とは異なる価値観や仕事観などの多様性ある人材の中で、同等の品質を担保していく為のマネジメント手法やコミュニケーションの方法は、今後さらなる海外進出が見込まれる弊社にとっても大変勉強になりました。

吉田
御社も海外に現場があり、多様性の中での人材マネジメントに関しては、非常に似ているような感じがします。

奥薗
弊社よりもかなり進んでいる印象でしたね。

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